
外壁塗装は「上塗りのグレード」よりも、外壁材×劣化状態に対して下塗りを適合させることが耐久性(剥離・膨れ・再劣化)を決めます。ここでは、現場で使い分けしやすいSK化研の代表的下塗りを外壁材別に整理します。
1) モルタル(吹き付け:リシン/スタッコ等)
ひび割れあり:微弾性フィラーで追従・充填
- 水性ソフトサーフSG(メーカー製品情報) sk-kaken.co.jp
微弾性+フィラー機能で、微細クラックや巣穴をならしつつ追従。モルタル改修で最も使い勝手が良い選択肢。
ひび割れなし:浸透型シーラーで下地補強・吸込み止め
- 水性ミラクシーラーエコ(メーカー製品情報) sk-kaken.co.jp
下地への浸透・シール効果で、吸込みムラ/脆弱層を抑えて上塗りの性能を安定させる。
上塗り
- 原則として 水性/溶剤(弱溶剤)・1液/2液いずれも選択可(仕様は上塗り製品の推奨下塗り・適用下地に従う)
2) 窯業系サイディング(一般)
旧塗膜の状態が読みにくいサイディングは「サーフ」で面を作る
- 水性SDサーフエポプレミアム(メーカー製品情報) sk-kaken.co.jp
サイディング塗替え向けの微弾性サーフェーサー。隠ぺい性・かぶり性で吸込みムラを抑え、旧塗膜への付着性も確保する設計。
上塗り
- 原則として 水性/溶剤・1液/2液いずれも選択可(上塗り仕様に合わせる)
3) 難付着型サイディング(築20年以下でも“あり得る”)
光触媒・無機・親水などの表層は、通常の下塗りだと密着不良→早期剥離の原因になりやすい領域です。築年数ではなく「表面の種類」で判断します。
- 水性ハイブリッドシーラー(メーカー製品情報) sk-kaken.co.jp
2液型の“難付着対策”カテゴリ。難付着面のリスクを下げる目的で入れる下塗り。
上塗り
- 原則として 水性/溶剤・1液/2液いずれも選択可(上塗り仕様に合わせる)
4) ALC(軽量気泡コンクリート)
ALCは吸水・劣化で下地が不安定になりやすく、下地補強+面形成が重要です。
基本:微弾性で面形成
- 水性ソフトサーフSG(メーカー製品情報) sk-kaken.co.jp
傷みが強い(吸込みが激しい/粉化が強い)場合:補強を追加
- 水性ミラクシーラーエコ(メーカー製品情報) sk-kaken.co.jp
先に浸透補強→その上でソフトサーフ、のように“下地の体力”を戻す考え方。
上塗り
- 原則として 水性/溶剤・1液/2液いずれも選択可
5) モルタル意匠(ジョリパット等の意匠壁)
意匠壁は、艶や膜厚で意匠を潰す事故が起きやすいので、意匠専用の上塗りに寄せます。
下塗り:吸込み止め・下地補強
- 水性ミラクシーラーエコ(メーカー製品情報) sk-kaken.co.jp
上塗り:意匠性(マット質感)を守る
- アートフレッシュ(メーカー製品情報) sk-kaken.co.jp
低汚染・高耐久設計で、意匠壁の“艶を出さない仕上げ”に寄せやすい。
6) 金属系サイディング(ガルバリウム鋼板・トタン)
金属は「防錆+密着」が最優先。下塗りの選定を外すと点サビ→塗膜下腐食が進みます。
下塗り(錆止め)
- SKマイルドボーセイ(メーカー製品情報)https://www.sk-kaken.co.jp/product/iron-parts-paint/sk-mildbousei/
防食性・下地密着性・速乾性を狙った鉄部用の設計。
上塗り
- 実務上は 弱溶剤系(溶剤形)で組むのが基本(上塗り製品の適用下地・仕様に従う)
メモ(短く要点だけ)
- 下塗りの選定は **「外壁材」×「劣化状態」×「旧塗膜の種類」**で決める
- 難付着サイディングは、年数よりも**表層(光触媒・無機・親水)**が支配的
- ALCは吸水・粉化が絡むので、**補強(シーラー)→面形成(サーフ)**の発想が有効



