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【キャッシュフローの重要性と、資金繰りの実際】

こんにちは。外壁塗装・屋根リフォームの「株式会社モナツキ」です。

今回は、お客様にとっては少し専門的かもしれませんが、「キャッシュフロー(資金の流れ)」とその管理の実態についてお話しします。


■キャッシュフローとは?

キャッシュフローとは、「会社の中でお金がどのように出入りしているか」を表す指標です。
売上(利益)とは異なり、実際に現金や預金が手元にあるかどうかを重視する考え方です。

たとえば、工事が完了して請求書を出しても、実際にお支払いをいただくまでに1〜2か月かかる場合、会社の手元には“使えるお金”がまだ入ってきていない状態になります。
それでも材料費や職人さんの手当はすでに支払済み。これがキャッシュフローの管理が重要な理由です。


■キャッシュフロー計算書の役割

企業会計では、3つの財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)が基本です。
その中でも「キャッシュフロー計算書」は、お金の出入りを具体的に記録する帳簿で、以下の3つの区分に分かれています:

  1. 営業活動によるキャッシュフロー
     例:工事代金の入金、材料仕入れ、職人賃金など
  2. 投資活動によるキャッシュフロー
     例:機材購入、車両、建物設備の投資など
  3. 財務活動によるキャッシュフロー
     例:銀行からの借入、返済、オーナーからの出資など

この計算書をもとに、「この会社は実際にお金を回せているか?」を把握することができます。
黒字経営でもキャッシュが足りなければ倒産してしまうこともあるため、この書類が健全経営の“体温計”になります。


■資金繰り表の例(簡易版)

下記は、ある月の簡単な資金繰り表(キャッシュフローの実態)です。

日付内容入金(収入)出金(支出)差引残高
6/1前月繰越¥1,200,000¥1,200,000
6/3材料仕入れ¥450,000¥750,000
6/5職人手当支払い¥400,000¥350,000
6/8足場業者支払い¥250,000¥100,000
6/12工事代金入金¥800,000¥900,000
6/18新規案件準備費¥300,000¥600,000
6/25銀行返済¥200,000¥400,000

この表から見て取れるように、支払いが入金よりも先に発生していることがよくあります。
特に工事業は、立替金が多く、資金の出入りに時差があるため、この残高管理がとても重要なのです。


■なぜお客様に関係があるの?

「お金の話は業者側の問題では?」と思われるかもしれません。
しかし、キャッシュフローが不安定な会社は、次のようなリスクがあります。

  • 材料の調達が遅れ、工期に影響
  • 支払遅延で職人の確保が不安定
  • 急なトラブルや追加工事に対応できない
  • 経営難による工事中断や会社倒産のリスク

だからこそ、キャッシュフローを大切にしている業者こそ、誠実で堅実な会社といえるのです。


■株式会社モナツキの姿勢

当社では、「今ある現場」だけでなく、「次のお客様の現場」まで見据え、
計画的に資金を管理しています。
また、無理な受注や価格競争に走らず、誠実な運営で地域の信頼に応えることを大切にしています。

キャッシュフローは、お客様の目に見えるものではありませんが、
**品質・納期・安全すべてに関わる“縁の下の力持ち”**です。


今後の業者選びや工事依頼のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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