こんにちは、リフォーム専門の株式会社モナツキです。
今回はちょっと“経営目線”でお話を。
お客様からよくいただくご質問のひとつに、
「現地調査や見積もりは無料なんですか?」というものがあります。
はい、もちろん“無料”です。
ただし——“お客様から見て無料”であって、
実際には会社としてはきちんとコストが発生しているというお話を、今日は少しリアルにしていきます。
無料見積もり=タダではない
外壁塗装のようなリフォーム工事では、
現地調査がとても重要です。
建物の状態を見ずに見積もりすることはできませんし、
現場で寸法を測ったり、劣化状況を確認したり、
写真を撮ったり、塗料の提案をしたりと、
意外と細かい工程が多いんです。
「ちょっと見に来るだけでしょ?」と思われがちですが、
実際は1件の現地調査で半日~1日がかりになることもあります。
人件費という“最大の原価”
どんな業種でもそうですが、
一番高い原価は人件費です。
神奈川県の最低賃金は、2025年現在で時給1,225円。
でも実際に現地調査や営業、施工をしている職人さん・社員が
「最低賃金で働いている」ということはまずありません。
仮に、営業担当が年収400万円とします。(一番安価なスタッフの給料と仮説します)
1日8時間、月20日勤務とすると——
時給にすると約2,083円になります。
つまり、単純計算で1時間2,000円以上の人件費が発生しているわけです。
「無料見積もり」とはいえ、会社側では確実にコストが動いているということです。
現地調査にかかる実際のコストを公開!
ここからは、ちょっとリアルな数字を見てみましょう。
当社の平均的な現地調査にかかるコストを“原価公開”します。
🏠 現地調査1件あたりの平均作業内容
- 訪問回数:4回(初回・説明・契約・完工前後確認)
- 訪問移動+滞在時間:合計 約8時間(移動含む)
営業・職人の日当を2.5万円で計算すると、
1回の現地調査で少なく見積もっても人件費だけで約1.5万円~かかっています。
💴 その他の細かい原価
項目 | 金額(円) |
---|---|
振込手数料(3回分)足場屋さん、材料費、給料 | 1,650 |
交通費(ガソリン+高速代など) | 1,360 |
紙代(見積書など) | 975 |
契約書・約款印刷 | 200 |
見積書印刷 | 40 |
クリアーファイル | 15 |
封筒 | 80 |
現地写真印刷 | 600 |
合計(雑費) | 約4,900円 |
つまり、「現地調査に行って、見積もりを作って、契約書を用意して」という一連の流れだけでも、
人件費+諸経費を合わせると2万円前後のコストがかかっている計算です。
なぜそれでも“無料”にしているのか?
理由はシンプルです。
**「まずは知ってもらうため」**です。
外壁塗装やリフォーム工事は10年に一度の工事。
多くのお客様は初めてですし、どんな会社が良いのか分かりません。
だからこそ、
「現地調査は無料で行います!」と入口のハードルを下げて、
まずは安心してお話を聞いていただくことを大切にしています。
ただし、経営の立場から見ると、
“無料”というのは“会社が負担している”という意味でもあります。
だからこそ、私たちは1件1件を本気で調査します。
現地調査の品質が、工事品質を左右する
外壁塗装は、最初の診断がすべてです。
診断が甘ければ、どんなに腕の良い職人が塗っても、
「早期劣化」や「色むら」などのトラブルにつながることがあります。
逆に、しっかりと現場を見て、
下地の状態・過去の塗膜の種類・外壁材の性質を把握した上で提案すれば、
お客様にも納得してもらえる見積りになります。
現地調査は「営業」ではなく、
**“技術職の仕事”**なんです。
無料の裏側を知っていただきたい
「無料」という言葉だけを見ると、
なんとなく“気軽に頼める”イメージがあるかもしれません。
それはもちろん間違いではありません。
ただ、その裏ではたくさんの人が動き、時間を使い、
お客様の家を正確に診断するために努力しています。
この努力の積み重ねが、
**「適正価格での良い工事」**につながっています。
まとめ:無料=信頼の先行投資
外壁塗装の現地調査は「無料」でも、
実際には2万円前後のコストがかかっています。
人件費、交通費、印刷費、事務コスト——
どれも削れない大切な経費です。
それでも無料で行うのは、
「まずは信頼してもらうため」。
そして、「最初の診断から最後まで誠実である」ためです。
私たち株式会社モナツキは、
無料でも“手を抜かない現地調査”をお約束します。