
塗装業界に参入している事業者の種類と特徴を解説
外壁塗装を検討し始めると、
「会社によって見積金額が全然違う」
と感じる方は非常に多いです。
その理由の一つが、塗装業界にはさまざまな種類の事業者が参入していることです。
本記事では、外壁塗装を依頼できる主な事業者の種類と、それぞれの特徴・価格傾向をわかりやすく解説します。
ハウスメーカー
特徴
- 大手住宅メーカー(新築を建てた会社)が窓口
- 実際の工事は下請け業者が行うケースが多い
メリット
- ブランド力と安心感
- 建物を熟知している
デメリット
- 中間マージンが発生しやすく、価格は高め
- 工事内容の柔軟性が低い場合がある
価格傾向
👉 高い
工務店
特徴
- 地域密着型の建築会社
- 塗装は協力業者に依頼することが多い
メリット
- 家全体を見た提案が可能
- 相談しやすい
デメリット
- 塗装専門ではないため、仕上がりは協力業者次第
- 塗料や工程の説明が簡易的なことも
価格傾向
👉 中〜やや高め
塗装専門店
特徴
- 外壁・屋根塗装を専門に行う会社
- 自社職人または専属職人で施工
メリット
- 塗装に関する知識・経験が豊富
- 工程や下地処理の説明が詳しい
- 中間マージンが少ない
デメリット
- 会社ごとに技術力の差が出やすい
価格傾向
👉 適正価格(コストと品質のバランスが良い)
個人塗装店(ひとり親方)
特徴
- 個人で活動する職人
- 営業から施工まで一人で対応
メリット
- 中間コストがほぼなく、価格が安い
- 直接職人と話せる
デメリット
- 技術力・対応力に個人差が大きい
- 保証やアフター対応が弱い場合がある
価格傾向
👉 安い〜中
家電量販店
特徴
- 家電量販店が窓口
- 実際の施工は外注業者
メリット
- 知名度が高く安心感がある
- ポイントが付く場合も
デメリット
- 工事内容の詳細が見えにくい
- マージンが上乗せされやすい
価格傾向
👉 高め
ホームセンター
特徴
- リフォームサービスの一環として提供
- 工事は提携業者が担当
メリット
- 相談のハードルが低い
- 価格が分かりやすい
デメリット
- 塗装の専門性は低め
- 工事品質にばらつきが出やすい
価格傾向
👉 中
総合リフォーム店
特徴
- 塗装以外も幅広く対応
- 窓口は一本化される
メリット
- まとめて依頼できる
- 工事管理を任せられる
デメリット
- 塗装は下請け任せになりがち
- 専門的な説明が浅い場合がある
価格傾向
👉 中〜高め
訪問販売業者
特徴
- 突然訪問して営業を行う
- 「今すぐ工事が必要」と不安を煽るケースも
メリット
- その場で話が進む
デメリット
- 価格が不透明
- 即決を迫られることがある
- クーリングオフ対象になるケースが多い
価格傾向
👉 高めになりやすい
不動産業者
特徴
- 売却・賃貸前の簡易的な塗装
- 見た目重視の提案が多い
メリット
- スピード重視
- 手間が少ない
デメリット
- 耐久性より見た目優先
- 長期的な品質は期待しにくい
価格傾向
👉 中
設計事務所
特徴
- 建築設計の立場から塗装を指定
- 工事は施工会社が実施
メリット
- 意匠性・デザイン性が高い
- 理論的な設計
デメリット
- 設計費用がかかる
- 一般住宅ではオーバースペックになることも
価格傾向
👉 高い
まとめ|価格の違い=「中間コスト」と「専門性」
外壁塗装の価格差は、
- 誰が窓口か
- 実際に誰が施工するか
- 中間マージンがどれだけ入っているか
- 塗装にどれだけ専門性があるか
によって生まれます。
安さだけで選ぶのも、高さ=安心と決めつけるのも危険です。
重要なのは、工事内容と価格のバランスが取れているかを見極めることです。