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屋根材ごとに違う「正しい塗料」の選び方


屋根材ごとに違う「正しい塗料」の選び方

― 正直にお話しします ―

屋根のご相談をいただく中で、
「どんな塗料を使えばいいの?」
「うちは塗装できる屋根なの?」
というご質問を本当によくいただきます。

実は、屋根塗装は
👉 屋根材を間違えると、どんな高級塗料でも失敗する
という、とても繊細な工事です。

この記事では、
・屋根材ごとの推奨塗料
・塗装できない屋根
・雨漏りを防ぐ大切な考え方

を、できるだけ正直に・やさしくお伝えします。


屋根塗装で一番大切なこと

まず最初に、一番お伝えしたいことがあります。

「すべての屋根が塗装できるわけではありません」

塗れる屋根・塗ってはいけない屋根を見極めずに工事をすると、
数年で剥がれたり、雨漏りの原因になることもあります。

だからこそ、
屋根材に合った下塗り材・上塗り材を選ぶこと
が何より大切です。


スレート屋根の推奨塗料と注意点

推奨下塗り材

  • マイルドシーラーEPOクリヤー(スレート屋根用)
    塗装可能面積:約100㎡

上塗り塗料

  • 水性・油性どちらも使用可能
  • ただし、前回の塗装でちぢれ・剥がれが出そうな場合は水性を推奨

大切な注意点

スレート屋根には、
塗装できない製品が多く存在します。

特に有名なのが

  • パミール などの劣化が進行する屋根材

この場合、塗装ではなく葺き替えやカバー工法をおすすめしています。


【重要】スレート屋根の「縁切り」とタスペーサーについて

スレート屋根の塗装では、
**縁切り(えんぎり)**という作業がとても重要です。

縁切りとは

屋根材と屋根材の間に適切な隙間を作り、
雨水の逃げ道と通気性を確保する作業です。

これをしないと、
👉 雨水が溜まり、雨漏りの原因になります。


タスペーサー工法について

最近主流になっているのが
タスペーサー工法です。

  • 塗装前に屋根材の重なり部分に挿入
  • 塗装後の縁切り作業が不要
  • 仕上がりが安定し、屋根を傷つけにくい

目安

  • タスペーサー01・02・03の3種類
  • 500個で約50㎡
  • 100㎡で施工時間は約2時間
  • 別途費用がかかります

不要なケースもあります

屋根材の隙間が4mm以上ある場合は、
縁切り・タスペーサーが不要なこともあります。

👉 すべての屋根に必要なわけではありません

参考資料

https://www.taspacer.com/guide/enkiri/index.html


金属系屋根(トタン・ガルバリウム鋼板)

推奨下塗り材

  • SKマイルドボーセイ
    塗装可能面積:約100㎡

上塗り塗料

  • 油性塗料のみ使用可
  • エスケープレミアムルーフSI
  • エスケープレミアム無機ルーフ

金属屋根は、
下地処理(ケレン)と防錆が命です。
ここを手抜きすると、どんな塗料でも長持ちしません。


アスファルトシングル屋根

推奨下塗り材

  • 水性シングルサーフ
    塗装可能面積:約18㎡

上塗り塗料

  • 水性ヤネフレッシュシリコン(艶消のみ)
  • ナノルーフ15(シリコン)
  • ナノルーフ20(フッ素)

※アスファルトシングル用のフッ素塗料は選択肢が少ないのが現状です。


モニエル瓦屋根(コンクリート瓦)

推奨下塗り材

  • エスケー強化シーラー
    塗装可能面積:約60㎡

特徴と注意点

モニエル瓦は、
1970〜80年代に多く使われたコンクリート瓦です。

現在は生産されておらず、
築40年前後の屋根は葺き替えも視野に入れてください。

見分け方

  • 切り口が凸凹している
  • 裏面にMマークの刻印

塗装で最も重要な点

モニエル瓦には
スラリー層という塗膜が密着しにくい層があります。

  • 高圧洗浄で除去
  • 取れない部分は手作業(ケレン)
  • 専用シーラーを使用

👉 シーラー選びを間違えると、確実に剥がれます。


セメント瓦(2025年現在:塗装非推奨)

セメント瓦は耐用年数30〜40年。
現在は製造終了しているものがほとんどです。

当社では、
👉 基本的に塗装はおすすめしていません

理由は、
・素地劣化が進んでいる
・割れやすい
・補修部材がない

からです。


塗装できない屋根材一覧

粘土瓦・釉薬瓦(陶器瓦)

  • 釉薬でコーティングされており塗装不要
  • 半永久的な耐久性

天然スレート

  • 高級住宅向け
  • 天然素材のため塗装不可

石付き鋼板屋根

  • 表面が石粒で覆われている
  • 塗装ではなくメンテナンスフリー設計
  • 雪止め不要なケースが多い

最後に|正直な気持ち

正直に言うと、
「塗らないほうがいい屋根」もたくさんあります。

無理に塗装をして、
数年でダメになる工事はしたくありません。

だからこそ、

  • 塗装が最適か
  • カバー・葺き替えが良いか

一緒に考えるのが、私たちの仕事だと思っています。

もしご自宅の屋根について
「これ、塗れるのかな?」
と少しでも不安があれば、無理な営業はしませんので、
気軽にご相談ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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