こんにちは、株式会社モナツキです。
気づけば創業して3年。いやぁ…あっという間ですね。
3年前は「とにかくやるしかない!」と勢いだけでスタートした住宅リフォーム業。
今では、ありがたいことに地域の方々からご紹介をいただけるようになりました。
今日は少し真面目に、「広告宣伝費」についてお話してみたいと思います。
ちょっと難しそうなテーマですが、経営者の“お財布のリアル”ということで、
お茶でも飲みながら読んでいただけたら嬉しいです。
広告宣伝費、いったいいくらが普通なの?
個人向けの商売では、どんな業種でも広告費はつきものです。
特に住宅リフォーム業界、とくに外壁塗装となると、
売上高に対して広告宣伝費の目安はおおよそ10%前後といわれています。
つまり、100万円の工事を1件受注するのに、
広告に10万円ほどのコストを使うイメージです。
「10万円!?そんなにかかるの?」
と驚かれる方も多いのですが、これが現実。
しかも、マッチングサイト経由だと10%どころかそれ以上になることも珍しくありません。
広告費は“経費”ではなく“投資”と考えるべし
よく「広告費はもったいない」と言われます。
たしかに、広告は出した瞬間にお金が出ていきます。
でも経営者から見れば、未来のお客様との出会いをつくる投資なんです。
だからこそ、広告にいくら使うかよりも、
「1件問い合わせを獲得するまでのコスト」
「実際に契約まで至るコスト」
この2つをしっかり把握しておくことが経営のカギになります。
新聞折込のリアルな原価構造
たとえば新聞折込。
これ、シンプルに言うと**「制作費+折込費用」**で成り立っています。
この2つのコストを下げる唯一の方法は「大量発注」。
つまり、1回にたくさん刷ることで1部あたりの単価を下げる。
でも正直、ここはどの会社も同じような価格帯で、
「抜群に安くできる!」というほど差はつきません。
では、どこで差をつけるか? → 反響率です!
はい、ここが経営の腕の見せどころ。
反響率(問い合わせ率)を上げることこそが、
他社と差別化できる最大のポイントです。
同じ10万円の広告費でも、
問い合わせが10件来る会社と、1件しか来ない会社では大違い。
結果的に1件あたりの獲得コストが全然変わってきます。
つまり、広告費を「抑える」とは、
単純にケチることではなくて、反響率を上げる工夫をするということなんです。
でも、この業界には“タイミングゲー”という壁がある
外壁塗装の難しいところはここです。
お客様の工事タイミングは10年に1回くらい。
「今すぐ塗り替えたい!」という人のほうが少ないので、
いくら良いチラシを出しても、
「うちはまだいいかな~」と言われてしまうことが多いんですね。
だから、エリア選定も非常に大事。
でも正直言うと、ここもせいぜい「戸建てが多い地域を選ぶ」くらいしか大きな差はつきません。
広告費を抑える=反響率を上げる。そのためには?
結論を言うと、
- 良い広告をつくる技術
- 継続して出し続けられる資金力
この2つに尽きます。
「お金がなくなったら出せない」
「1回だけ広告出して反応なかったからやめた」
――これでは結果が出ません。
広告は継続的に改善しながら出し続けることが何より大事です。
3年やってみて、ここはほんとに痛感しました。
リピートだけで食べていけるのは“老舗の証”
「うちはリピートと紹介だけでやってるよ」という会社もあります。
素晴らしいことです。
でも、それができるのは10年以上積み上げた会社だけ。
創業して間もない会社がリピートだけで経営するのは難しい。
やはり、新規のお客様を獲得し続ける努力なしに、商売は続かないんですね。
リピートが生まれるのも、まずは“新規”があってこそ。
外壁塗装の経営数字、ざっくり言うと
- 平均単価:100万円~120万円
- 広告宣伝費:10~12万円(=約10%)
これが、外壁塗装業界の“健全ライン”。
もしあなたが経営者で、数字がこれより悪いようなら、
広告の見直しか、反響率アップの工夫が必要です。
まとめ:広告費は「削る」より「活かす」
広告費というのは、**“費用”ではなく“未来への種まき”**です。
大切なのは「どれだけのコストで、どれだけ反応を取れるか」。
そしてその反応を“お客様とのご縁”につなげていくこと。
この繰り返しが、安定経営の一番の近道だと、
3年経営してようやくわかってきました。
広告に悩んでいる同業の方、ぜひ一緒に頑張っていきましょう。
“広告費10%の壁”は、越えられます!