
「広い家=高い」ではありません
外壁塗装の見積もりを取ったとき、
「思っていたより高い…」
と感じる方は少なくありません。
しかし、外壁塗装の価格は
家の大きさだけで決まるものではありません。
実は、建物の構造・立地・劣化状況によって、どうしても費用が上がってしまう家があります。
この記事では、外壁塗装が割高になりやすい家の特徴を、理由とあわせてわかりやすく解説します。
① 3階建ての家
3階建て住宅は、外壁塗装において代表的な「割高になりやすい建物」です。
割高になる理由
- 足場が高くなり、資材量・設置費が増える
- 高所作業による安全対策が強化される
- 作業効率が下がり、人件費が増える
ポイント
価格が上がる主な理由は「面積」ではなく、安全対策と手間です。
② 和風建築・装飾が多い家
和風住宅や意匠性の高い家は、付帯部が非常に多い傾向があります。
割高になる理由
- 破風・鼻隠し・格子・垂木など塗装箇所が多い
- 形状が複雑で、養生や塗り分けに時間がかかる
- 刷毛塗り中心になり、作業スピードが落ちる
ポイント
㎡単価では測れない「職人の手作業量」が増えるため、費用が上がりやすくなります。
③ ALC外壁・サイディング外壁の家
ALCやサイディング外壁の家も、条件次第で割高になりやすくなります。
割高になる理由
- シーリング(目地)工事の量が多い
- 下地補修が必要になるケースが多い
ポイント
塗装だけでなく、防水性能を維持するための工事が重要になるため、工程が増えます。
④ 補修箇所が多い家
ひび割れ・欠損・浮きなどが多い外壁は、補修工程が増えます。
割高になる理由
- 補修は「面積」ではなく「箇所」ごとに手間がかかる
- 下地処理に時間がかかる
- 補修後の仕上げ調整が必要
ポイント
補修は塗装工事の中でも特に職人の技術が問われる工程です。
⑤ ベランダ床に不具合がある家
ベランダのひび割れや膨れは、外壁塗装と同時に防水工事が必要になることがあります。
割高になる理由
- 防水工事は別工程になる
- 雨漏り防止のため、簡易対応ができない
ポイント
放置すると雨漏りにつながるため、必要な工事として費用が上がります。
⑥ 敷地条件が厳しい家(狭小地・隣家が近い)
家自体に問題がなくても、立地条件によって費用が上がることがあります。
割高になる理由
- 足場材を手運びする必要がある
- 飛散防止養生が増える
- 作業効率が下がる
ポイント
「塗る時間」より「準備と片付け」に手間がかかるケースです。
⑦ 色分けが多い・デザイン性が高い家
外壁の色分けが多い家やデザイン住宅も、割高になりやすい傾向があります。
割高になる理由
- 塗り分けラインが増える
- 養生と乾燥待ちの工程が増える
- 仕上がり精度が強く求められる
ポイント
美観を保つための工程増加が、価格に反映されます。
⑧ 環境条件が厳しい家(海沿い・幹線道路沿い)
割高になる理由
- 塩害・排気ガス対策が必要
- 下地処理や洗浄工程が強化される
- 高耐候塗料を選定する必要がある
まとめ|割高=不当ではありません
外壁塗装が割高になりやすい家には共通点があります。
- 手間がかかる
- 安全対策が必要
- 失敗リスクが高い
つまり、**価格が上がるのは「適正な工事を行うため」**であることがほとんどです。
安さだけで判断するのではなく、
**「なぜこの家はこの金額になるのか」**を説明してくれる業者を選ぶことが、後悔しない外壁塗装につながります。